カサンドラ症候群による離婚率は、推定で0.56人/1,000人って知っていましたか?
これは日本全体の年間離婚率(1.5件/1,000人)と比べると、少なく見えるかもしれません。
でも実は、カサンドラ症候群の当事者に限って見ると、そのうち約4割が離婚を経験しているという調査結果もあるんです。
会話が噛み合わないし、共感してもらえない…。
そんな違和感の積み重ねが、もしかすると「カサンドラ症候群」かもしれません。
そしてそれが、知らず知らずのうちに夫婦関係をむしばみ、最終的に離婚につながってしまうこともあるんです。
この記事では、独自のフェルミ推定を使って「カサンドラ状態にある夫婦の離婚率」をロジカルに導き出しました。

そのうえで、SNS投稿や実体験、専門家の知見をもとに、離婚を防ぐための具体策までくわしくご紹介していきますよ。
カサンドラ症候群 離婚率の実態をフェルミ推定で解明
カサンドラ症候群は、発達障害、特にASD(自閉スペクトラム症)傾向のあるパートナーと暮らす中で、「共感されない」「通じ合えない」と感じることから、精神的に追い詰められてしまう状態を指します。
これによって日常生活に大きな支障が出たり、離婚にまで発展してしまうケースも多い。
でも実際、どれくらいの人がこの状態に悩み、離婚を選んでいるのでしょうか?
実態が見えづらいからこそ、今回は「フェルミ推定」という手法を使って、カサンドラ症候群による離婚率をざっくり数値化してみました。
実は私自身も、夫にASDの傾向があるのでは?と感じて悩んでいた時期がありました。
書籍をたくさん読み、専門家の意見を参考にしながら、自分の接し方を少しずつ変えてみたところ、だんだんと関係が改善してきたんです。
今も手探り状態が続いていますが、「夫を責めない」という姿勢を持てるようになったのは大きな変化でした。
こうした実体験も踏まえて、この記事ではフェルミ推定の計算結果とその背景について、できるだけわかりやすくお伝えしていきますね。
①統計と仮定から導き出した根拠

では、どういった計算で「カサンドラ離婚率:約0.025件/1,000人」という数字を導き出したのか、その根拠を順番に見ていきましょう。
日本にいる既婚カップルの数は?
総務省統計局のデータによると、日本の既婚カップル数は約2,000万組とされています。
カサンドラ症候群の該当者はどれくらい?
SNSや調査データを参考にすると、
「ASD傾向のある夫」と暮らし、強い心理的ストレスを感じている人の割合は、既婚女性のうち約1.3%程度。
これを当てはめると、対象者数は約26万人、つまり13万組のカップルがカサンドラ状態にあると考えられます。
その中で実際に離婚に至る割合は?
SNS投稿分析、専門家インタビュー、調査報告をもとにすると、
カサンドラ状態にあるカップルのうち、10年以内に離婚する割合はおよそ27%と見積もられる。
13万組 × 27% = 約3.5万組が10年以内に離婚する計算です。
それを1年あたりに換算すると?
3.5万組 ÷ 10年 = 年間3,500組が離婚していることになります。
人口1,000人あたりに換算すると?
日本の人口は約1億2,500万人。1組の離婚は2人分の影響になるので、2倍して計算します。
3,500組 × 2 ÷ 1億2,500万人 × 1,000 = 約0.56人/1,000人

つまり、夫婦のどちらかがカサンドラ症候群だった場合、年間約0.56人/1,000人離婚に至っているのです。
②見ええてきた課題と誤解のギャップ
この0.56人/1,000人は数字だけ見ると、日本の年間離婚率(1.5人/1,000人)より低く見えるかもしれません。
しかし、この推定値は日本の全人口をベースに換算した結果であり、あくまで「表に出てきた離婚件数」の一部にすぎません。
実際には、カサンドラ症候群の当事者に限定して見ると、約38.1%、つまりおよそ4割が離婚に至っているという調査結果も。
そしてもっと深刻なのは、カサンドラ症候群と診断されていない、あるいはその存在すら知らずに孤立して苦しんでいる人たちが大勢いるという事実です。
夫婦のすれ違いに悩みながらも「自分がおかしいのでは」と感じ、声を上げられずにいる人々も含めれば、この推定よりもずっと多い可能性があります。

つまり、この0.56という数値は「最低ライン」であり、私たちが注目すべきなのは、数字に表れない声なのです。
SNS分析から見えるカサンドラ離婚のリアル
カサンドラ症候群の本当のつらさって、統計や診断だけじゃ見えてこない部分もありますよね。

そこで今回は、X(旧Twitter)を中心に、カサンドラ関連の投稿を収集・分析して、当事者のリアルな声を読み解いてみました。
①投稿件数と傾向
SNS分析ツールによると、「カサンドラ症候群 離婚」に関連する投稿は直近1年で約206件。
うちネガティブな感情を含む投稿が115件、ポジティブな内容が91件という内訳。
ネガティブ投稿では「もう限界」「どうしても分かり合えない」「自分が壊れていく」といった悲痛な言葉が目立ちます。
一方、ポジティブ投稿は「診断を受けて少し楽になった」「支援を通じて理解が深まった」という内容でした。
また、投稿頻度は2020年以降で約1.8倍に増加しており、年々関心が高まっていることが伺えます。

「#カサンドラ症候群」「#夫が発達障害かもしれない」といったタグ付き投稿も増えており、認知は確実に広がっているんです。
②共通するキーワード
投稿に含まれる代表的なキーワードとしては、「共感されない」「わかってもらえない」「疲れた」「孤独」が挙げられます。
これらは、まさにカサンドラ症候群の本質を言語化した表現といえるでしょう。
また、感情ワードで最も多かったのは「つらい」「しんどい」「怖い」といった否定的な表現でした。
一方、「気づき」「診断」「救われた」というポジティブな言葉も、徐々に見られるようになっています。
問題は、「話し合いにならない」「言葉が通じない」という投稿がかなり多いこと。
これは離婚に直結する大きな要因のひとつです。

「病院に行ってくれない」「診断を拒否される」といった声も目立ち、対応しようとしても解決が難しいケースも多いようです。
③ネガティブ投稿の例
実際の投稿には、こんな声がありました。
- 「毎日、地雷を踏まないように生きてる感じ」
- 「共感してほしいだけなのに、なんで怒ってるの?と言われる」
- 「話し合いができないことが一番つらい」
こうした投稿を見ると、日常の中でどれだけ追い詰められているかが伝わってきます。
特に子育て中の方は、「相談できない」「理解してもらえない」「ワンオペで限界」といった3重苦を抱えているケースが目立ちました。

そしてその多くが、「限界まで耐えた末に離婚を決意した」という結末に至っています。
④ポジティブ事例もある?
一方で、「診断をきっかけに関係が良くなった」「夫が本を読んでくれた」という前向きな投稿も見つかりました。
ポジティブな事例の共通点としては、「第三者の介入」や「情報収集が早い段階であった」ということ。
- カウンセリングを受けた
- 診断を共有できた
- 専門書を一緒に読んだ
こうしたアクションが、関係改善の第一歩になっているようです。

ただし、ポジティブな変化が起きるまでには、やはりそれなりの時間と努力が必要だったという声もありました。
⑤そこから見える“今”
SNSの投稿から見えるのは、問題が「すでにある」ことよりも、「ようやく可視化されはじめた」という現実です。
つまり、昔からあったけれど言葉にならなかった苦しみが、やっと共有できるようになってきた段階に入っているのかもしれません。
その中には、「もう無理」と離婚を選んだ人もいれば、「なんとか向き合っていきたい」と試行錯誤を続けている人もいます。

SNSはそういった声の縮図です。ネガティブな声もポジティブな声も、そのどちらもが今のリアルな状況を表しているんです。
なぜカサンドラ症候群は離婚に至りやすいのか
では、なぜカサンドラ症候群のカップルは離婚に至りやすいのでしょうか?

表面的には「性格の不一致」に見えるかもしれませんが、もう少し深掘りしてみると、いくつかの理由が浮かび上がってきますよ。
①コミュニケーションの断絶
カサンドラ症候群の一番の特徴は、「伝わらない」「通じ合えない」という感覚が続くことです。
会話をしてもキャッチボールにならず、一方通行なやり取りが積み重なることで、やがて言葉を交わすことすら減ってしまいます。
これが続くと、「もう何を言っても無駄なんだ」と感じて、完全に黙ってしまう人が多い。
言葉のやり取りが減ると、さらにすれ違いが加速して、お互いが別の世界に住んでいるような状態に陥ってしまいます。

コミュニケーションの断絶は、夫婦関係において致命的なダメージになってしまうんです。
②精神的な孤立
周囲に相談しても理解されにくい、というのも大きな問題です。
暴力をふるうわけでもないし、外では普通に見えるよ。
そんなふうに言われてしまい、自分だけが苦しんでいるように感じてしまうケースが多く見られます。
この共感されない苦しみが、さらに本人の孤立感を深めてしまう。
友人や家族に話しても、「気にしすぎじゃない?」「もう少し歩み寄ってみたら?」なんて返されると、ますます自信を失ってしまいます。

そうして誰にも相談できなくなり、家庭内でもひとりぼっちの状態が続いていくんです。
③役割の偏り
家事・育児・感情労働、そのほとんどを一人で背負っている、という声も非常に多いです。
ASD傾向のあるパートナーは、「相手のニーズを先回りして察する」ということが苦手なことがあります。
その結果、家の中で「やらない人」と「全部やる人」ができてしまって、バランスが大きく崩れてしまうんですね。
私は常に気を張ってるのに、夫は生活しているだけ...。
そんなふうに感じている人も多いのではないでしょうか。

日常的な疲弊が積み重なり、ある日「もう無理」と限界を迎えてしまうケースが少なくありません。
④自己否定感と限界
会話が噛み合わない、感情が伝わらない、負担だけがのしかかる
そんな状態が続くと、「自分が悪いのかもしれない」と思ってしまうんです。
本当は相手の特性によるものなのに、自分の伝え方や努力が足りないせいだと、自分を責め続けてしまう。
やがて自己肯定感がどんどん下がって、精神的に限界を迎えてしまいます。
カサンドラ症候群に苦しむ人の中には、うつ病や適応障害を発症してしまうケースも珍しくありません。

そうなる前に環境を変えようと、離婚を選ぶ人が出てくるのは、ある意味自然な「防衛反応」とも言えるのではないでしょうか。
5年後・10年後の離婚率はどうなるのか
カサンドラ症候群に悩む夫婦が今後どうなっていくのか、それを考えるには、「見え始めた兆し」と「これからの支援のあり方」をセットで見る必要があります。

ここでは、検索数や診断件数の変化から未来を予測し、支援の有無によってどれくらい離婚率が変わるのかを考えてみます。
①検索数と診断数の推移
「カサンドラ症候群」という言葉の検索ボリュームは、ここ数年で明らかに増加しています。
Googleトレンドで調べると、2020年以降に検索数がぐっと上がっており、特に育児世代(30〜40代)で関心が高まっている。
また、ASDの診断件数や、大人の発達障害に関する医療相談も年々増えているんです。
つまり、「もしかしてうちも?」と気づく人が増えてきたということなんですね。

今まで「言葉にならなかった違和感」が、ようやく形を持って認識されつつある段階といえます。
②支援がなければどうなる?
でも、気づいただけでは関係は変わりません。
支援が届かず、誰にも相談できず、我慢するしかない状態が続いてしまうと、離婚という選択肢が現実味を帯びてきます。
実際にSNSなどを見ていても、「限界」「もう耐えられない」「一緒にいるのがしんどい」という声はどんどん増えてきているんです。
このままいけば、今後10年でカサンドラ症候群が原因の離婚件数は倍増してもおかしくない、という見方も。

見えないだけで、崖っぷちに立っている人は決して少なくないんです。
③支援があれば変えられる未来
一方で、早い段階で気づいて、適切な支援につながることができれば、関係が修復できる可能性も十分にあります。
- 夫婦カウンセリング
- ASDの特性理解
- コミュニケーションの工夫
実際にうまくいっている家庭では、こういった取り組みがポイントになっていました。
支援が広がれば、「話し合いができるようになった」「お互いにラクになった」という声も増えてくるはずです。
それはつまり、「離婚を回避できた家族」が増えるということにもつながります。

未来はまだ決まっていません。今どう動けるかによって、5年後・10年後の姿は大きく変わってくるんです。
④社会的コストと影響
実は、カサンドラ症候群による離婚が増えると、個人だけでなく社会全体にも影響が出てきます。
- 精神的な不調による医療費や休職
- 子育てや教育に与える影響
- ひとり親家庭の支援コスト
など、見えない負担が広がっていくんです。
たとえば、1件の離婚に伴う直接的コスト(手続き費用、引越し、カウンセリング等)は平均30〜50万円と言われています。
3,500件なら年間で約10億円超に上る計算です。
精神疾患や離職につながるケースを含めれば、潜在的な損失は数十億円規模になる可能性も。
逆にいえば、早期支援によって離婚を回避できれば、社会全体の負担も軽減されます。

カサンドラ症候群は個人の問題ではなく、社会が一緒に向き合うべき課題なんですね。
離婚を防ぐために今できること
カサンドラ症候群だからといって、必ずしも離婚が避けられないわけではありません。
早めに気づいて、できることから行動していくことで、関係性が変わってくるケースもたくさんあるんです。

ここでは、実際に効果があったとされる対策や、今すぐ始められる行動について紹介していきますね。
①カウンセリングの活用
一人で抱え込まず、専門家に相談するというのはとても有効な手段です。
特に、夫婦カウンセリングや発達障害に詳しいカウンセラーとの対話は、「なぜ分かり合えないのか?」を冷静に理解するきっかけになります。
最近はオンライン相談も充実しているので、通うのが難しい場合でも利用しやすくなっている。
相談すること自体に抵抗がある人もいるかもしれませんが、「話すだけでもラクになる」と感じる方は多いんですよ。

何より、自分の気持ちを整理する場所として、カウンセリングはとても心強い選択肢なんです。
②パートナーの理解促進
ASDの特性について、パートナーに少しずつ理解してもらうというのも大事な一歩です。
「こういう時にどう感じているのか」「どう伝えれば伝わりやすいのか」といったことを、専門書などを使って共有してみましょう。
もちろんすぐに変わるわけではありませんが、少しずつでも情報を共有し合えるようになると、相手の受け取り方も変わってきます。
「自分は否定されていない」「責められているわけじゃない」とわかってもらえるだけでも、コミュニケーションのハードルがぐっと下がる。

お互いに歩み寄る姿勢が持てるようになると、関係性にも変化が出てきますよ。
③支援制度へのアクセス
各自治体や専門機関には、発達障害や家族支援の制度がいろいろ用意されています。
「カサンドラ症候群」という名前がついていない場合でも、家族としての支援対象になるケースは多いんです。
例えば、相談窓口や発達障害支援センター、育児支援サービスなどは、無料や低価格で使えるものもあります。
まずは一度、住んでいる地域の窓口に問い合わせてみるといいですよ。

使える制度を知っているかどうかで、選択肢の幅は大きく変わってきます。
④共感コミュニティの参加
同じような悩みを抱えている人とつながれる場所があると、それだけでも心の負担が軽くなります。
SNS、オンラインサロン、読書会、当事者会など、カサンドラに関するコミュニティは少しずつ増えてきている。
「私だけじゃなかった」と思えるだけで、気持ちはぐっとラクになるものなんですね。
共感される場があることで、行き場のなかった感情を言葉にできるようになりますし、他の人の工夫から学べることも多いです。

勇気がいりますが、一歩踏み出してみると、思っていたよりあたたかい世界が広がっているかもしれません。
カサンドラ症候群は「共感の入口」になる
カサンドラ症候群は、とてもつらい経験ではありますが、それだけではありません。

「新しい対話」や「よりよい関係づくり」のスタート地点でもあるんです。
①孤立感を減らす考え方
カサンドラ症候群の渦中にいると、「自分だけが変なんじゃないか」って思ってしまうことがあります。
でも、共感されないことに苦しんだり、通じ合えないことに悩んだりするのは、すごく自然な反応。
「私の努力が足りないせいだ」と思い込んでしまう人も多いですが、
- ASD傾向のある人は、言葉を文字通りに捉える傾向がある(=裏の意図を汲みにくい)
- 一方でパートナーは、気持ちや空気を察してほしいと感じる
こういった、「コミュニケーションの土台そのもの」が違っている ため、いくら努力してもかみ合わないということが起きているんです。

一人で抱えず、まずは「こんな状況なんです」と言える相手とつながってみてください。ほんの少し声を出すだけで、「わかるよ」って言ってくれる人は、きっといます。
②数字の裏にある希望
この記事で導き出した「カサンドラ離婚率:0.56件/1,000人」という数字は、一見すると小さく感じるかもしれません。
でもこれは、まだ多くのケースが表に出てきていないからこその数値なんです。
気づく人が増えて、支援を利用できるようになれば、もっと早い段階で改善できる家庭が増えていくはず。
数字はただの統計に見えるかもしれませんが、そのひとつひとつは「誰かが勇気を出して声をあげた結果」なんです。

問題が見えるようになったことで、これから少しずつ変わっていくチャンスですよ。
③行動する勇気を持つ
カサンドラ症候群は、気づかないうちに少しずつ進行していくのがやっかいなところです。
だからこそ、「あれ?」と思った今が、一番早いタイミングなんです。
- 診断を受けてみる
- 相談窓口を探す
- 本を読んでみる
どんな小さなことでも、確実に前に進む一歩になります。
なんで私ばっかり変わらなきゃいけないの...?
こんな風に感じるのも当然ですが、それは「自分を守るため」の行動でもあるんです。
わかってもらえない環境にずっといるより、自分を大事にできる場所を少しずつ探してみてください。

ちなみに、私自身も同じように悩みました。 でも接し方を変えてみたことで、少しずつ夫との関係が良くなってきた実感があります。 今でも試行錯誤中ですが、「伝わらなくても向き合おうとする」ことで、確かに何かが変わり始めたんです。
④家族を壊さない選択肢
離婚は決して失敗ではありません。
でも、「離婚しない」という選択にも、いろんな可能性があります。
大事なのは、「家族とはこうあるべき」という考え方に縛られすぎないこと。
たとえば、
- 距離をとったまま家族でいる
- 会話のパターンを工夫する
- 外部支援を活用する
こうした「新しい形の関係」を模索することも、立派な選択肢です。
カサンドラ症候群という言葉をきっかけに、家族のかたちを見直してみることができるなら、それは決して悪いことではありません。

「壊す」より「再構築する」。その可能性を信じてみてもいいんじゃないでしょうか。
カサンドラ症候群の離婚率|まとめ
この記事では、カサンドラ症候群に悩む夫婦の離婚率が約0.56件/1,000人というフェルミ推定にもとづき、なぜその数値になるのか、その根拠や背景をわかりやすく解説してきました。
標準的な日本の離婚率(1.5件/1,000人)と比べると、少なく見えるかもしれません。
でも、カサンドラ当事者の中だけで言えば約4割が離婚しているという調査結果も。
さらに言えば、「自分がカサンドラだと気づいていない人」や「診断にたどり着けていない人」も数多く存在している可能性があります。
つまり、私たちが見ている数字は、氷山の一角かもしれません。
ただ、本当に大切なのは「診断の有無」や「離婚率の高さ」ではなく、「どう向き合っていくか」なんですよね。
- 伝わらないつらさに、名前があるということ
- ちょっとした声かけ
- ほんの少しの理解
- 寄り添おうとする気持ち

関係を守るカギは、「問題をなくすこと」ではなく、「向き合う姿勢を持ち続けること」です。