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ダブルベッド夫婦の離婚率は0.31%!本当に高いのか調べてみた

2025年8月25日

ダブルベッドで一緒に寝ている夫婦は、離婚しやすい。

そんな話をネットでときどき見かけます。

でも、本当にそうなのでしょうか?

先に結論から言うと、ダブルベッド夫婦が1年間に離婚する割合は、およそ0.31%でした。

日本の夫婦全体の平均が0.68%ですから、その半分以下。
夫婦数に直すと、およそ330組に1組です。

つまり、ダブルベッドだと離婚しやすいどころか、平均よりむしろ離婚しにくかったんですね。

なぜこの0.31%になるのか、そしてダブルベッド夫婦は実際どう思っているのか、以下で詳しく解説していきます。

ダブルベッド夫婦の離婚率は0.31%

ここからは、実際のデータからダブルベッド夫婦の離婚率を出していきます。

全国平均の離婚率は1年でおよそ0.68%

厚生労働省の統計によると、1年間の離婚件数は183,814組でした(出典:厚生労働省 人口動態統計)。
日本で一緒に暮らしている夫婦はおよそ2,700万組。

離婚の件数をこの夫婦の数で割ると、こうなります。

183,814 ÷ 2,700万 ≒ 0.68%

これは結婚している夫婦100組のうち、1年でおよそ0.68組が離婚するという割合です。

夫婦数で言うと、およそ150組に1組。

ここで言う離婚率はあくまで1年間の割合で、一生のうちに離婚する割合とは別ものです。

ダブルベッドで寝る夫婦は離婚率が平均の半分以下

次に、ダブルベッド夫婦が平均とどのくらい差があるか出してみます。

オウチーノ総研が2016年に行った調査によると、仲のいい夫婦ほど同じベッドで寝ている傾向がありました(出典:オウチーノ総研)。
※首都圏に住む20歳から59歳の既婚男女1,162人に、夫婦仲と寝室事情を聞いたもの。
円満な夫婦のうち同じベッドで寝ているのは37.8%で、うまくいっていない夫婦では16.0%でした。

仲のいい夫婦ほど同じベッドで寝ていて、その仲のいい夫婦は離婚しにくい。

だからダブルベッドで寝ている夫婦も平均より離婚確率は低くなります。

どのくらい低いのかを、夫婦1,000組にあてはめて計算してみます。

円満な夫婦うまくいっていない夫婦合計
同じベッドで寝ている約280組(37.8%)約15組(16.0%)約295組
夫婦全体(1,000組換算)740組91組831組

同じベッドで寝ている夫婦のうち、うまくいっていない夫婦の割合は 15 ÷ 295 ≒ 5%。

夫婦全体でうまくいっていないのは 91 ÷ 831 ≒ 11%。

この、うまくいっていない同じベッドの夫婦と夫婦全体でうまくいっていない割合を比較すると...

5% ÷ 11% ≒ 0.45

つまり、同じベッドで寝ている夫婦は、うまくいっていない夫婦の割合が全体平均の0.45倍ということです。

この0.45倍を全国平均の離婚率0.68%にかけます。

0.68% × 0.45 ≒ 0.31%

これがダブルベッド夫婦の離婚率です。

全国平均が150組に1組なのに対して、ダブルベッドは330組に1組。

離婚する夫婦の数は、およそ2分の1になります。

同じベッドで寝ているのは結婚して間もない夫婦が多い

このダブルベッド夫婦の離婚率(0.31%)には、1点補足があります。

夫婦がどこで寝るかは、結婚してからの年数でかなり変わるんです。

結婚して間もない時期ほど、同じベッドで一緒に寝ている夫婦の割合は高くなります。

年数が経つにつれて、別々のベッドや別々の部屋へ移る夫婦が少しずつ増えていくんですね。

つまり0.31%という数字は、結婚してからの年数が浅い夫婦を多く反映したものだと考えられます。

知恵袋にも、新婚1年目で寝室を分けるか一緒にするかで迷っているという質問がありました(出典:Yahoo!知恵袋)。

つまり、新婚時期はまだ同じ部屋で寝ている夫婦が大半で、その中でも同じベッドの夫婦が一番離婚しにくいということになります。

ダブルベッドは離婚しやすいという噂の真相

実際のダブルベッド夫婦は離婚しやすいという噂についてどう思っているのでしょうか?

Yahoo!知恵袋には、こんな質問が投稿されていました。

ダブルベッドの方が離婚率高いって本当ですか!? ダブルベッドの方が喧嘩してもすぐ仲直りできそうな気がするんだけど?

Yahoo!知恵袋

そこで、ダブルベッドと夫婦仲について書かれた回答を調査しましたが、ダブルベッドだから仲が悪いと答えている夫婦は、ひとりもいませんでした。

多かったのは円満だという意見です。

新婚のころから20年以上、手をつないでダブルベッドで寝ているけれど、とても円満

長くダブルベッドを使っていても仲がいい、という実例はいくつも見つかりました。

ダブルベッドは離婚しやすいという意見は、13件中1件だけです。

その1件がこちらです。

統計では、別々のベッドで同じ部屋に寝る形が一番離婚率が低い

ただ、元データがどこなのかは書かれていませんでした。

要は、ダブルベッドより別々のベッドで同じ部屋の方がいいという説ですね。

確かめてみましょう。

オウチーノ総研の調査では、寝方ごとの夫婦仲も聞いています。

そこで、先ほどダブルベッドの離婚率0.31%を出した計算方法で、別々のベッドで同じ部屋の夫婦の離婚率も出してみました。

寝方1年間の離婚率
同じベッド(ダブルベッド)0.31%
別々のベッドで同じ部屋0.61%

低かったのは同じベッド、つまりダブルベッドで寝ている夫婦です。

別々のベッドで同じ部屋は、ほぼ全国平均どおりでした。

つまり、長くダブルベッドで円満に過ごしている夫婦は多く、離婚しやすいという噂の根拠はありませんでした。

ダブルベッドは離婚しやすいと言われる理由

なぜダブルベッドは離婚しやすいと言われるのでしょうか?

理由として考えられるのは、寝るときの窮屈さです。

知恵袋でも、ダブルベッドは狭い、相手の寝返りやいびきで眠りにくいという不満が出ていました。

体の大きい人や寝相の激しい相手だと、二人で一つのベッドではなかなか休まらないので、ダブルベッドは夫婦仲に良くないというイメージが広がったのでしょう。

ウィーン大学のDittamiさんたちの研究でも、二人で一緒に寝ると眠りの質や翌日の頭の働きが下がる傾向が示されています(出典:Dittamiら Sleep and Biological Rhythms 2007)。

ただ、これは眠りにくさの話であって、離婚率とは別のことです。

もうひとつ、これは私の見解ですが、日本には仲のいい夫婦をどこか茶化したくなる風潮があると思います。

いい年をして同じベッドで寝ているなんて、今は熱々でもそのうち冷めるでしょう、と軽口をたたく人がいてもおかしくない気がします。

そんな冷やかしが、ダブルベッドは離婚しやすいという噂を広める後押しになっていたと思うんです。

ちなみに、別々の部屋で寝る夫婦の離婚率は以下の記事で解説しています。

  • この記事を書いた人

桑子

ASD傾向のある夫との関係に悩んだ経験から、「離婚率」への関心を持つように。フェルミ推定を使いながら、数字やロジックで不安を少しでも和らげられる情報を発信しています。

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