本ページはプロモーションが含まれています 離婚率のフェルミ推定

いい夫婦の日婚は離婚率1.13倍?記念日への盲信が危険な理由

「いい夫婦の日」に入籍したカップルの離婚率、実は0.0136/1000人と推定されています。

これは全国の離婚件数の約0.92%。年離婚確率で見ると、全国平均の約1.13倍と同水準なんです。

その根拠と背景を、以下で詳しく解説していきますね。

いい夫婦の日の離婚率をフェルミ推定で算出してみた【独自分析】

①いい夫婦の日婚とは?対象となる夫婦の定義

「いい夫婦の日」は、11月22日が「いい(11)ふうふ(22)」と読める語呂合わせから生まれた記念日です。

毎年この日に合わせて結婚や入籍をする人が多く、芸能人や企業キャンペーンの話題と重なることもあります。

ここで分析するのは、「いい夫婦の日に婚姻届を出して結婚した夫婦」です。

一般的には、記念日にこだわり過ぎるほど理想も高くなりがちです。

そのぶん、生活の現実とギャップに悩むケースもあるでしょう。

②いい夫婦の日に入籍した割合を推定

まず、「夫婦全体のうち、11月22日に入籍した人はどのくらいいるのか?」を見てみます。

年間を通じて、1日あたりの入籍割合を均等に仮定すると、

1 ÷ 365 ≒ 0.274%

ただし、11月22日は語呂合わせ効果で人気が高く、婚姻届が集中します。

実際に、過去20年間の婚姻届提出割合の平均を見ても11月はトップです(厚生労働省「人口動態統計」 )。

このことから、人気日補正を3倍とすると、

0.274% × 3.0 ≒ 0.822%

日本の夫婦総数は2,735万組(出典:厚労省『国民生活基礎調査 2023』)なので、11月22日に入籍した夫婦は...

2,735万組 × 0.822% ≒ 約224,800組

つまり、現在の日本にはおよそ22万組あまりの「いい夫婦の日」入籍カップルがいると推定できます。

③調査結果と仮定に基づく年間の離婚確率と離婚件数

ネクストレベル社の調査(PR TIMES, 2021)によると、「いい夫婦の日に結婚した人」116人のうち9.5%が離婚済みと回答しています。

この9.5%は累積値(結婚後の合計割合)なので、平均結婚期間を12年と仮定して年次換算すると、

1 − (1 − 0.095)^(1/12) ≒ 0.828%/年

次に、この年率を「いい夫婦の日婚」層の数に掛けてみます。

224,800組 × 0.828% ≒ 約1,862件/年

④推定した「いい夫婦の日婚」層の離婚率と全国平均の比較

推定によると、「いい夫婦の日婚」層の離婚は年間でおよそ1,862件

これを日本の総人口(1億2,500万人)にあてはめて、人口あたりの離婚率を出してみましょう。

1,862 ÷ 125,000,000 × 1,000 ≒ 0.0149/1000人

一方、全国全体の年間離婚率は1.52/1000人です(出典:厚労省『人口動態統計月報年計 2023』)。

つまり、「いい夫婦の日」層の離婚率は、全国平均のおよそ約1.0%の割合なんですね。

また、年間1,862件という離婚件数は、1日あたりに換算するとおよそ5組の夫婦が離婚している計算になります。

既婚層全体の離婚確率(0.67%)と比べると、「いい夫婦の日」層の離婚確率は0.828%で、約1.24倍のリスクがあるんです。

ただし、ここまでの推計はあくまで統計データをもとにした数字です。

次は、SNSの投稿や検索行動から、より実態に近い数値を出していきましょう。

SNSと検索データから見えた、いい夫婦の日と離婚の実際

①SNS投稿の傾向と「祝祭と現実のズレ」の声

「いい夫婦の日」に関する投稿614件を調べたところ、ポジティブ363件、ネガティブ152件、中立99件という結果でした。

全体の約6割が「幸せ」「感謝」「記念日を祝う」など前向きな投稿です。

一方で、離婚や不仲などのネガティブ投稿は4分の1ほどでした。

残りの中立的な投稿は、記念日に関する情報共有や画像投稿など。

そのため、SNS上では離婚リスクは表面化していないと考え、SNS補正係数は少し低めの0.93に設定しました。

②Googleトレンドでわかる関心度の季節性と地域差

Googleトレンドで「いい夫婦の日」というキーワードを分析すると、毎年11月に検索数が大きく跳ね上がります。
まさに季節のイベントとして、夫婦関係への関心が一気に高まるタイミングといえます。

地域別では、沖縄・鳥取・鹿児島・熊本・大分など地方都市が上位に入りました。

一方で、「いい夫婦の日 離婚率」といったキーワードは検索数が少なく、地域別データが表示されないほどです。

つまり、「いい夫婦の日」はポジティブな関心が集中する一方で、離婚に関する検索は少なく、実態が表面化されにくい傾向があります。

このことから、検索行動でも離婚リスクは高くないと考え、わずかに低めの0.98という補正係数を設定しました。

③SNS×検索トレンドを掛け合わせて見えた離婚率

ここまでで設定したSNS補正係数0.93と、検索トレンド補正係数0.98を掛け合わせます。

0.93 × 0.98 = 0.9114

この補正係数をもとに、最初に推定した数値に反映していきます。

年間離婚件数:1,862件 × 0.9114 ≒ 約1,697件
年間離婚確率:1,697 ÷ 224,800 ≒ 0.755%/年
離婚率:1,697 ÷ 125,000,000 × 1000 ≒ 0.0136/1000人

これを1日あたりに直すと、毎日およそ4〜5組の「いい夫婦の日」婚カップルが離婚している計算になります。

また、この件数は全国の年間離婚件数183,808件のうち、およそ0.92%にあたります。

既婚層全体の離婚確率(0.67%)と比べると、「いい夫婦の日」層は約1.13倍でほぼ同等の離婚リスクということになりました。

今後「いい夫婦の日」層の離婚率はどうなる?10年先のシナリオ予測

① 夫婦の記念日意識が強まった場合、離婚確率と離婚件数はどこまで下がる?

まずは、「記念日を通じて夫婦の対話が増え、日常のすれ違いが少なくなっていく」という前向きな未来から想像してみましょう。

この場合、現在の年次離婚確率0.755%から、毎年0.05ポイントずつ下がっていくと仮定します。

すると、10年後には…

0.755% − (0.05 × 10) = 0.255%/年

この0.255%の離婚確率を、「いい夫婦の日」に入籍した22.48万組(224,800組)の夫婦に当てはめてみます。

年間離婚件数:224,800組 × 0.255% = 約573件/年
離婚率:573 ÷ 125,000,000 × 1000 ≒ 0.0046/1000人

1日あたりで見れば、約1.6件/日

ここで注目したいのは、現在の数値(1,697件/年)から約1,124件もの離婚が減るということです。

つまり、1日あたりにすれば約3組の夫婦が離婚を回避できる計算になります。

もし「11月22日」を感謝と見直しの日として、夫婦が会話を交わす日として過ごせるようになれば、もっと明るい未来が待っているのです。

② 「とりあえずの記念日」になってしまうと離婚確率は上がる?件数増のリスクを試算

一方で、入籍日を決めた理由が「とりあえず」だったり、夫婦間でコミュニケーションをとらず「いい夫婦になる」という意識がなかったとしたらどうなるでしょうか。

このネガティブなシナリオでは、離婚確率が年に0.05ポイントずつ上がっていくと仮定します。

すると、10年後には…

0.755% + (0.05 × 10) = 1.255%/年

この1.255%の離婚確率を、同じく「いい夫婦の日」層22.48万組(224,800組)に当てはめてみると、

年間離婚件数:224,800組 × 1.255% = 約2,821件/年
離婚率:2,821 ÷ 125,000,000 × 1000 ≒ 0.0226/1000人

1日あたりでは、約7.7件の離婚が発生する計算です。

また、現在の数値(1,697件/年)と比較すると、1年で約1,124件多く、10年で見れば1万件を超える差が生じる可能性もあります。

そして、全国平均の離婚確率(0.67%)と比べると、1.255%は約1.87倍に相当します。

「いい夫婦の日婚」が名ばかりで、普段からお互いに歩み寄る努力をしないと、心の距離がどんどん広がっていってしまうのです。

③10年後の差と、いま始められる対策

ポジティブな未来(0.255%)とネガティブな未来(1.255%)を比べると、たった10年で約1.0ポイント=約5倍もの離婚確率の差がつくことになります。

離婚率も、「0.0046/1000人」vs「0.0226/1000人」。

年間離婚件数では「約573件」と「約2,821件」という、2,248件もの違いが生まれます。

この差は、「記念日をただのイベントにするか、それとも会話のきっかけにするか」といった、夫婦の日々の選択でも変わってきます。

実際にネット上では、以下のような工夫をしている夫婦がいました。

  1. パートナーに毎年「ありがとう」と伝える記念日習慣をつくる
    ある家庭では、11月22日に「感謝の手紙」を交換する習慣を続けています。最初は少し照れくさかったものの、だんだんと会話が増えていき、年々すれ違いが減ってきたと感じているそうです。短い手紙でも、心を伝えるきっかけになりますよ。
  2. 月に1回「夫婦レビュータイム」を設ける
    あるご夫婦は、毎月30分だけ振り返りの時間を確保しています。家計や家事分担、困っていることを素直に話すだけでも、「わかってもらえない」ストレスが減ってきたといいます。習慣にしてしまえば、自然と会話も増えていくものですよ。
  3. 比較せず「自分たちの幸せの形」を確認する
    「SNSを見て落ち込むくらいなら、あえて見ない」と決めている夫婦もいます。他人の記念日投稿に振り回されず、自分たちのペースで過ごすことが、無理のない関係につながっているそうです。正解を探すより、ふたりが笑えることを大切にしているといいます。
  4. 定期的に「ありがとう/ごめんね」を口にするルールを決める
    忙しい日々の中では、言葉にしなくても気持ちは伝わっている…と思いがち。でも、ある家庭では「1日1回はありがとうを言う」と決めてから、気遣いや感謝が自然に増えたそうです。小さな一言が、すれ違いを防ぐ大きな役割を果たしてくれます。

入籍日が素晴らしい記念日でも、初心を忘れて過ごすと心の距離が広がっていってしまう可能性もあります。

何気ない「ありがとう」や、少しの時間の使い方が、2人の関係を良い方向に変えてくれるはず。

あなたの10年後は、今日ふたりでどんな言葉を交わすかで、きっと変わっていきますよ。

  • この記事を書いた人

桑子

ASD傾向のある夫との関係に悩んだ経験から、「離婚率」への関心を持つように。フェルミ推定を使いながら、数字やロジックで不安を少しでも和らげられる情報を発信しています。

-離婚率のフェルミ推定
-,