夫が家事をしない家庭の離婚率、実は2.40件/1,000人にものぼるって知っていましたか?
これは厚生労働省が示す標準的な離婚率(1.5件/1,000人)よりも、約1.6倍も高い数値です。
私ばっかり家事してるけど、夫は全然気づいてない...。
そんな毎日に、イライラや孤独を感じていませんか?
実はその違和感、放っておくと離婚に直結するリスクがあるんです。
この記事では、独自のフェルミ推定を使って「夫の家事不参加」と「離婚率」の関係をロジカルにひも解いていきます。
そのうえで、離婚を防ぐための具体的な対策や、心の整理のヒントもご紹介しますよ。

「なんか最近ギクシャクしてる…」そんな夫婦関係に悩む方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
家事をしない夫がいる家庭の離婚率とは?フェルミ推定で見える現実
夫がまったく家事をしない...。
そんな日々に疲れ、心がすり減っている人も多いでしょう。

「このままで本当に幸せなの?」「離婚もあり得る?」という問いの答えを、ここでは数字とデータをもとにフェルミ推定で紐解いていきます。
① 日本全体の離婚率と家事非参加世帯の割合
まず基本データとして、厚生労働省の統計によれば、2021年の日本の年間離婚件数は約18.4万組。
人口1,000人あたりで換算すると、年間離婚率は約1.5件/1,000人とされています。
一方で、内閣府の「男女共同参画白書」では、
夫の家事参加が1日1時間未満という家庭が全体の40%にのぼる
と報告されています。
つまり、家庭内での家事の負担が女性側に大きく偏っている状況が続いているのです。

この状況が精神的なストレスや摩耗を生み、夫婦関係を悪化させる大きな要因となっています。
② 統計と仮定から導き出した根拠
では、実際にどんな計算で「家事をしない夫のいる家庭の離婚率:2.24件/1,000人」という数値が出たのかを、ステップごとに見てみましょう。
日本にいる既婚カップルの数は?
総務省統計局によれば、日本には約2,000万組の既婚カップルが存在します。
「夫が家事をしない家庭」の割合は?
内閣府の調査では、夫の家事時間が1時間未満の家庭は約40%。
つまり、対象となる世帯は約800万組と見積もられます。
この層の離婚率は?
東京大学の研究によれば、家事をほとんどしない夫がいる家庭の離婚リスクは平均の1.6倍。
日本の年間離婚率1.5件/1,000人 × 1.6 ≒ 2.4件/1,000人
家事非参加層800万組のうち、年間換算で約2.4件/1,000人が離婚する可能性があると推定
人数換算すると?
人口1億2,500万人を基準に、2人1組で離婚する点を踏まえて試算すると、
2.4件 ×(1億2,500万 ÷ 1,000)÷ 2 ≒ 15万

つまり、年間15万人相当が家事をしない夫による離婚の影響層と想定されます。
③ 数字から見える現実:2組に1組近くが離婚するリスクとは
さらにSNSの分析結果では、
「家事をしない夫への不満を強く感じている妻」は、家事非参加層のうち約70%
を占めています。
つまり、家事をしない家庭の中でも「限界に達している」夫婦は800万組 × 70% = 560万組。
この層では、平均よりさらに離婚リスクが高いと考えられ、試算上では年間離婚率は最大で3件/1,000人に達する可能性があります。
フェルミ推定の結果から導かれるのは、「家事をしない夫がいる家庭」は、全国平均の約2倍の離婚リスクを抱えているという現実です。

感情の摩耗やストレスが蓄積されやすく、「ある日突然」の離婚につながるリスクを無視することはできません。
SNSと世論が語る「夫が家事しないこと」のリアルな声
「私だけが苦しんでるの?」と思ってしまう瞬間、誰にでもあります。
でも、SNSには同じように悩む多くの声が寄せられています。

ここでは、SNS分析と各種調査結果から、「家事をしない夫」への不満がどれほど深く根づいているかを見ていきましょう。
① 共働きでも家事フル負担、限界に達する妻たち
SNS分析では、「夫は仕事してるけど、私もしてるよね?」という投稿が非常に多く見られます。
共働きでも「家事は妻の役目」という無意識の思い込みが根強く、妻がワンオペになっているケースが多発しているのです。
とあるアンケートでは、
「平日は夫がまったく家事に関わらない」という回答が全体の55%
を占めました。
妻側が一人で仕事と家事の両立に追われ、心身ともに限界を感じているのが現状です。

こうした状態が続くと、「いつか爆発する」ではなく、「もう限界だから終わりにしたい」という発想に変わっていきます。
② 無関心・逆ギレ・モラハラ傾向が与える心理的圧力
家事について話し合おうとしたとき、
- 夫が逆ギレする
- 無関心な態度を取る
というケースも多く報告されています。
これは単なる協力不足ではなく、人格を否定されたという強い感情を生みます。
モラハラまではいかなくても、「察してくれない」「共感してくれない」という失望が蓄積していく。
ある女性は、
夫に「そんなに嫌ならやらなくていいよ」と言われたけど、そういう事じゃない!
とSNSで綴っていました。

この心のすれ違いこそが、離婚へと向かう心理的トリガーなのです。
③ 家事格差が離婚への心理的ハードルを下げる仕組み
昔の夫婦像では、「我慢して一緒にいるのが美徳」とされていました。
しかし現代では、
「一人の方が楽」「これ以上傷つきたくない」と離婚を選ぶ女性が増えている。
その背景には、「私ばかり損している」という強烈な感覚があります。
家事という目に見えない負担の不公平さは、「我慢の限界点」を静かに超えていくのです。

その結果、「もういい」「別れても平気」という感情が芽生え、離婚に対する心理的ハードルが一気に下がっていきます。
「家事をしない夫」に悩む妻たちのリアルな声
ネット上には、「家事をしない夫」に悩むリアルな声がたくさんあります。

ここでは、Yahoo!知恵袋に投稿されたある共働き妻の相談をもとに、そこに寄せられたさまざまな回答を紹介していきますよ。
- ■ 質問内容:共働きで家事をしない旦那。我慢すべき?離婚すべき?
- ① 「病気かも?」と心配して変化を促した人の話
- ② 離婚届と家族会議で本気を見せた妻のエピソード
- ③ 共働きの不公平感と、冷めていく愛情
- ④ 家事をしない夫には、家事をやらせない?
- ⑤ 離婚経験者が語る「邪魔だけはしないでほしい」
■ 質問:共働きで家事をしない旦那。我慢すべき?離婚すべき?
共働きで家事をやらない旦那。我慢か離婚か。
Yahoo!知恵袋
今まで散々話してきたり、我慢してきたり、自分が変われば相手も変わると思ってある程度寛容にやってきていましたが、旦那年々調子に乗ってます。結婚して8年、上の子は小1になりましたが今だに、やってやってる。手伝ってる。わからない。できない。ゆっくりさせてよ。とほざきます。(共働きです。)
こっちは寛容的に率先して家のことやってるのに。何様なのか。
何度もこういう話はして、結局旦那の言い分は、俺はできることはやってるし、できないことはできないんだからやらない。感謝はしてる。と。感謝してるって思ってるだけで言葉も行動もなければこっちはわかりませんが?思いやりの行動何ひとつ感じませんが?というかんじです。
もう何しても何いっても変わらないんだろうなって思うので、このまま我慢するか離婚するかになるんですが、どう思いますか。
こんなことで離婚ってどうなのかなとか子供が可哀想だしとか、結局大変になるなら我慢した方いいのかなとかいろいろ悩んでしまいます。
ちなみに旦那のやってくれてることは
ゴミ捨て
頼んだ時に嫌々皿洗い、猫のご飯入れる、子供の歯磨き、洗濯ハンガーから外すだけ くらいです。嫌々やったりいちいち文句を言ったりするのがうざいです。

こんな切実な相談に、たくさんのリアルな回答が寄せられていました。
① 「病気かも?」と心配して変化を促した人の話
うちの夫、家事ができなさすぎて本気で脳の病気を疑った。
ある人は、「MRI撮ってみない?」と心配するふりをしたら、夫がプレッシャーを感じて少し改善したそう。
さらに、「ダイエットのために掃除して」と、理由をすり替えて家事を頼むという裏技も。

ちょっとユニークですが、「家事をやらせる工夫」って意外と大事なのかもしれません。
② 離婚届と家族会議で本気を見せた妻のエピソード
両家の親を呼んで、家族会議を開きました。離婚届も書かせました。
そう語る妻は、「いつでも提出できる状態」にして、夫に本気度を見せたそうです。
親権はいらない、面会は必ずさせる、養育費も払うと条件まで提示。
驚いた夫は、結果的に離婚せず、今は家事に積極的に。

「本気の姿勢」が相手を動かすきっかけになることもあるんですね。
③ 共働きの不公平感と、冷めていく愛情
同じくらい働いてるのに、なぜ私だけが家事を?
そんな気持ちが続くと、愛情そのものが冷めてしまう…という言葉も。
また、「もう離婚も考えてる」と素直に伝えることが大事だと話していました。
④ 家事をしない夫には、家事をやらせない?
そもそも、なんで家事やるんですか?
そんなちょっと強めの意見も寄せられていました。
「結局、妻が家事をこなしてしまうから、夫がやらなくて済んでいる」
そう考える人もいます。
「同じレベルの家事力を夫婦で求めるのは無理」と割り切って、「自分でやる」か「期待しない」かを選ぶ方がラク、というアドバイスもありました。

相手を変えようとするより、自分のストレスを減らす工夫を優先する…。そういう選択肢もアリかもしれません。
⑤ 離婚経験者が語る「邪魔だけはしないでほしい」
最後にご紹介するのは、離婚を経験した人からのリアルなアドバイスです。
元夫はとにかく手がかかる人だった。だからもう、何もしなくていい。その代わり、家事や育児の邪魔だけはしないでって思ってました。
すべてをやってほしいわけじゃない。

ただ、空気を読んで“何もしない+口も出さないというスタンスを貫いてくれるだけで助かることもあるんですよね。
離婚率を押し上げる社会的背景と心理メカニズム
「夫が家事をしない」という事実の裏には、家庭内だけで解決できない社会的・心理的な問題があります。

ここでは、なぜ家事不参加が離婚を引き起こしやすいのか、その背景をひもといていきますよ。
① 性別役割意識と家庭文化のズレがもたらす亀裂
男性は外で働き、女性は家庭を守るという昭和的な価値観が、今も多くの家庭に残っています。
しかし現代では共働きが主流となり、その前提が崩れ始めているのです。
それにも関わらず、家庭内の役割分担は昔のまま…というズレが大きな摩擦を生みます。
私の努力が伝わらないし、理解もしてくれない...。

この文化のズレが、関係修復を困難にし、亀裂を深める一因となっているのです。
② 感情の蓄積が「地ならし」となって離婚を招く
夫の家事不参加は、1回ごとの不満は小さくても、日々蓄積していきます。
なんで気づいてくれないの?
なんで当然のように座っているの?
という感情が毎日のように生まれます。
やがてそれは、
「一緒にいること自体がストレス」という境地に至る。
離婚を決意する瞬間は突然訪れるものではなく、日々の積み重ねが地ならしとなって完成していきます。

気づいたときには、もう修復できないほど心が離れている。そんなケースが増えているのが現実です。
③ 「我慢しない妻」たちの時代へと変わった背景
インターネットやSNSの普及により、他人の家庭や離婚事例を簡単に知ることができるようになりました。
「自分だけじゃない」「離婚して幸せになった人もいる」という情報は、大きな後押しになる。
また、女性の経済的自立が進んだことで、「離婚=生活崩壊」ではなくなりつつあります。
その結果、「我慢するより、自分の人生を選ぶ」という価値観が増えているのです。

家庭内における力関係の変化が、離婚へのハードルを確実に低くしています。
離婚を回避するには?夫婦関係を立て直す3つのステップ
「もう無理かもしれない」と感じたときこそ、実は再構築のチャンスかもしれません。

ここでは、家事をしない夫とどう向き合い、離婚を回避する道を選べるのか、具体的な方法を3つに分けて解説します。
① 家事分担を可視化し、話し合う「見える化」の力
家事の「見える化」は、感情的対立を避けるための第一歩
たとえば、家事項目ごとに「誰が何をどれだけやっているか」を表にまとめて話し合うことで、認識のズレが明らかになります。
思っていたよりやってなかった...その代わり妻がこんなにやっていたんだ...。
ただし、見える化は「責める」ためではなく、「共有」するためのツールとして活用しましょう。

見える化が、冷静な対話をするための鍵になりますよ。
② 「あなたにもできる」を引き出す対話と声かけ術
男性は「命令される」と反発しやすく、「頼られる」とやる気が出る傾向がある。
そのため、言い方ひとつで行動が大きく変わることも。
たとえば
これ、やって!
ではなく、
「○○だけでもお願いできるかな?」
という柔らかい表現に変えてみましょう。
また、「助かる!」「ありがとう」といった感謝の言葉も効果的です。

心理的なハードルを下げることで、夫の行動変化を自然に促すことが可能ですよ。
③ 支援制度や外部サービスの活用で負担を減らす
すべてを家庭内で解決しようとすると、双方が疲弊してしまうことも...。
今では、家事代行サービスやファミリーサポート制度、自治体の無料相談なども充実しています。
「人に頼るのは甘え」ではなく、「上手に使うのが賢い選択肢」
特に共働きや子育て中の家庭では、外部の力を借りることで心と時間に余裕が生まれます。

無理を重ねる前に、第三者の存在を前向きに取り入れていきましょう。
家事に悩むあなたへ伝えたい、3つの大切なこと
ここまで読んでくださったあなたは、きっと長い間ひとりで悩み、葛藤してきたのだと思います。

でも、あなたの不満や疑問には、統計的にも感情的にも正当な根拠があるのです。
最後に、この記事を通してお伝えしたい3つのメッセージをまとめました。
① 離婚は最後の選択肢、でも沈黙は苦しみを深める
離婚は人生を左右する大きな決断です。
しかし「我慢して続ける」ことだけが正しいわけでもありません。
あなたの思いを言葉にしなければ、相手には決して伝わりません。
沈黙は、あなた自身の心を静かに壊していきます。

話し合う、助けを求める、状況を共有する。その一歩こそが、自分を守る最初の行動なのです。
② フェルミ推定と感情データが示す変化の必要性
本記事で紹介したように、「家事をしない夫がいる家庭」の離婚率は、平均よりも明らかに高い数値が推定されます。
また、SNS上でも多数の共感や怒りの声が後を絶ちません。
つまり、これは個人の問題じゃなくて、社会全体の課題なんです。

だからこそ、今のうちに変化を起こす必要があります。小さな変化が、大きな破局を防ぐ可能性を持っているでしょう。
③ 家事は「家庭の信頼構築の第一歩」である
家事は、ただの作業ではありません。
「ありがとう」「気づいてくれて嬉しい」といった感情を通じて、信頼を育てる行為です。
夫が家事に関わることで、妻の孤独や怒りは少しずつやわらぎます。

その積み重ねが、再びパートナーとしての関係を築く土台になるのです。
信頼を取り戻すには、まず行動から。家事はその第一歩になり得る
家事をしない夫の離婚率|まとめ
この記事では、夫が家事をしない家庭の離婚率が2.40件/1,000人というフェルミ推定の結果をもとに、
その背景や計算根拠、さらに社会的な要因まで詳しくご紹介しました。
標準的な離婚率(1.5件)と比べて、家事をしない夫がいる家庭では約1.6倍も離婚リスクが上昇
でも、本当に大事なのは「家事の量」より、「思いやりの伝え方と対話の姿勢」かもしれません。
- お互いの頑張りをどう伝えるか
- お願いするとき、どんな言葉を選ぶか
- 家事を分担ではなく信頼づくりのきっかけにできるか
「私ばっかり…」から、「ありがとう」が自然に言える関係へ。
きっとその小さな変化が、離婚という選択を遠ざけてくれるはずです。

もし最近、ちょっとしんどいなと思っていたなら、この記事が、対話の一歩を踏み出すヒントになれば嬉しいです。
数字が教えてくれた「すれ違いのサイン」、どう向き合うかは、これからのあなた次第です。