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バツイチ女性×初婚男性の離婚率は3.95倍?幸せの再構築に必要な工夫

「バツイチ女性×初婚男性」の離婚率、実は0.41/1000人と推定されています。

これは全国の離婚件数の約27.8%。年離婚確率で見ると、なんと全国平均の約3.95倍なんです。

その根拠と背景を、以下で詳しく解説していきますね。

バツイチ女性×初婚男性の離婚率をフェルミ推定してみた【独自分析】

①バツイチ女性×初婚男性とは?今回対象となる夫婦の定義

今回の分析では、「妻が離婚歴あり・夫が初婚」というカップル、つまり「バツイチ女性×初婚男性」の夫婦が対象です。

ただし、「妻再婚・夫初婚」という組み合わせについての詳細な統計は公表されていないため、近い性質のデータや仮定を使って、推定していきます。

②「バツイチ女性×初婚男性」夫婦の割合は?

まず、全婚姻のうち、再婚を含む割合は26.7%(厚生労働省)とされています。
そのうち、「夫が初婚・妻が再婚」というケースは26.4%(内閣府『結婚と家族をめぐる基礎データ(2022年)』)です。

このことから、バツイチ女性×初婚男性の割合は...

0.267 × 0.264 ≒ 0.070488(約7.0%)

これを、日本の夫婦数に当てはめると...

2,735万組 × 7.0% ≒ 約192.8万組

つまり、全国の既婚カップルのうち、およそ192.8万組が「バツイチ女性×初婚男性」であると推定されます。

③仮定と調査に基づいた年間離婚確率と件数

残念ながら、「妻再婚・夫初婚」の組み合わせに関する公的な離婚確率は存在しません。

そこで今回は、性別が逆の近縁ケース(夫再婚・妻初婚)に関する各種研究を参考に仮定を立てます。

夫再婚・妻初婚の夫婦が10年以内に離婚する確率は、いくつかの研究や報道によると22〜28%
たとえば、Saito (2023)「Remarriage Stability in Japan」では22%、読売新聞(2023年10月)では28%という専門家の推定が紹介されています。

このことから、中間値の24%(10年累積)を採用し、年ごとの離婚確率を次のように計算します。

1 − 0.76^(0.1)≒ 2.71%/年

この年次離婚確率をもとに、「バツイチ女性×初婚男性」夫婦の離婚件数を推定すると...

1,928,175 × 0.0271 ≒ 約52,200件/年

④推定された離婚率と全国平均の比較から見える傾向

推定によると、「バツイチ女性×初婚男性」の離婚は、年間でおよそ52,200件

これを日本の総人口(1億2,500万人)にあてはめて、人口あたりの離婚率を出してみましょう。

52,200 ÷ 125,000,000 × 1000 ≒ 約0.42/1000人

一方、全国全体の年間離婚率は1.52/1000人です。

つまり、この層の離婚率は、全国平均のおよそ27.8%を占めているんですね。

また、年間52,200件という離婚件数は、1日あたりに換算すると、およそ143組の夫婦がこの組み合わせで離婚している計算になります。

既婚層全体の離婚確率(0.67%)と比べると、「バツイチ女性×初婚男性」層の離婚確率は2.71%と、約4倍のリスクを抱えていることになります。

ただし、ここまでの推計はあくまで統計データをもとにした数字です。

次は、SNSの投稿や検索行動から、より実態に近い数値を出していきましょう。

SNSと検索データから見えたバツイチ女性×初婚男性と離婚の実情

① SNSでは「覚悟が足りない」「尊敬される選択」など賛否両論

SNS上で「バツイチ女性×初婚男性」に関する投稿を分析すると、ポジティブが52件、ネガティブが45件、中立が33件と拮抗しており、賛否が分かれるテーマであることがわかります。

たとえば、「覚悟が足りない」「連れ子との関係が大変」「経済的な負担が重い」といったネガティブな意見もあれば、「器の大きな選択」「実際に幸せな家庭もある」といったポジティブな声も見られました。

全体を通して見えてきたのは、「経済的な負担」や「親族からの偏見」といった現実的な不安と、「覚悟ある再出発を尊敬する」という評価の二面性。

ただ、全体的にはネガティブな雰囲気は少なめであるため、SNS補正係数はやや低めに0.964に設定しました。

② Googleトレンドが示す断続的な注目と地域差

Googleトレンドで「バツイチ女性 初婚男性」を調べると、2015年頃に検索のピークがありました。
その後も途切れながらも検索され続けており、大きな話題ではなくても、一定の関心が続いていることがうかがえます。

また、検索には明確な季節性はなく、むしろ「結婚・離婚・交際の転機」など、個人のライフイベントに合わせて検索される傾向が強いようです。

また、地域別で見ると、愛媛県・熊本県・静岡県といった地方圏が上位にあり、都市部よりも「家族観が重視される地域」で検索されやすいテーマであることも分かります。

こうした潜在的関心が根強いことと、人生の転換期に浮上するニッチな注目度をふまえ、検索補正としてはわずかに高めの1.017を設定しました。

③ SNSと検索を掛け合わせて見えた真の離婚率

ここまでで設定したSNS補正係数0.964と、検索トレンド補正係数1.017を掛け合わせます。

0.964 × 1.017 = 0.9804

この補正係数をもとに、最初に推定した数値に反映していきます。

年間離婚件数:52,200件 × 0.9804 ≒ 約51,169件
年間離婚確率:51,169 ÷ 1,928,175 ≒ 約2.65%/年
離婚率:51,169 ÷ 125,000,000 × 1000 ≒ 約0.41/1000人

そして、1日あたりに直すと…

51,169 ÷ 365 ≒ 約140組/日

つまり、毎日およそ140組もの「バツイチ女性×初婚男性」夫婦が離婚に至っているということですね。

また、この件数は全国の年間離婚件数183,808件のおよそ27.8%にあたります。

既婚層全体の離婚確率(0.67%)と比べると、「バツイチ女性×初婚男性」層は約3.95倍の離婚リスクがあるんです。

今後、バツイチ女性×初婚男性の離婚率はどう変わる?2つの未来シナリオ

①支援と理解が進めば離婚件数が半減?ポジティブな未来予測

まずは、ステップファミリー向けの支援窓口が全国に整備されたり、世間でも「再婚=前向きな選択」とする理解が広がる。夫婦も前の結婚での反省や学びを活かしながら、家庭内でしっかり対話することが当たり前になった未来を想像してみましょう。

この場合、現在の年次離婚確率2.65%から、毎年0.15ポイントずつ下がっていくと仮定します。

すると、10年後には…

2.65% − (0.15 × 10) = 1.15%

この1.15%の離婚確率を、バツイチ女性×初婚男性の夫婦数(約192.8万組)に当てはめてみると、

年間離婚件数:192.8万組 × 1.15% = 約22,172件/年
離婚率:22,172 ÷ 1億2,500万 × 1000 ≒ 0.177/1000人

1日あたりで見れば、約61件/日

ここで注目したいのは、現在の数値(51,169件/年)から約28,997件もの離婚が削減できるということです。

つまり、1日あたり約79組の夫婦が離婚を回避できる計算になります。

再婚家庭でも安心して暮らせる環境や過去の経験を活かせば、明るい未来を描くことができるんです。

②離婚確率が4%超に?対話と理解不足の悪化シナリオ

一方で、再婚家庭へのサポートがなかなか進まなかったり、過去の経験をうまく言葉にできないまま、「前の夫と比べられている気がする」と感じたり...そんな小さなズレが少しずつ積み重なっていく未来はどうでしょうか。

このネガティブなシナリオでは、離婚確率が年に0.15ポイントずつ上がっていくと仮定します。

すると、10年後には…

2.65% + (0.15 × 10) = 4.15%

この4.15%の離婚確率を、同じく該当するバツイチ女性×初婚男性の夫婦数(約192.8万組)に当てはめてみると、

年間離婚件数:192.8万組 × 4.15% = 約80,012件/年
離婚率:80,012 ÷ 1億2,500万 × 1000 ≒ 0.64/1000人

1日あたりでは、約219件もの離婚が発生する計算です。

また、現在の数値(51,169件/年)と比較すると、1年で約28,843件も多くなり、10年で約28万件超の差が生じる可能性もあります。

そして、全国平均の離婚確率(0.67%)と比べると、4.15%は約6.19倍に相当。

過去のつまずきから何も学べず、すれ違いに気づかないままだと、ふたりの未来はまた同じ別れ道へと向かってしまうかもしれません。

③10年後に分かれる差とは?今できる工夫

ポジティブな未来(1.15%)とネガティブな未来(4.15%)を比べると、たった10年で約3.0ポイント=約3.61倍もの離婚確率の差がつくことになります。

離婚率も、0.177/1000人 vs 0.64/1000人

年間離婚件数では22,172件と80,012件という、なんと約57,840件もの違いが生まれます。

この差は、夫婦の気持ちや社会の空気感、そしてちょっとした工夫の積み重ねがもたらす結果です。

実際にネット上では、試行錯誤しながらも前向きに歩む夫婦の声が見られました。

  • パーソナルスペースを確保する住環境に見直す
    ある家庭では、二人暮らしでも互いに「一人になれる部屋」を設けたことで、感情的な喧嘩が激減しました。水回りを二世帯仕様にするなどの工夫も、精神的な自立を保ちながら同居する上で有効だったそうです。
  • 結婚生活の距離感について定期的に話す
    あるご夫婦は、再婚時に「近すぎず遠すぎずの距離」を意識した生活設計をしたそうです。半年ごとに「生活が窮屈になっていないか」を確認し合うだけで、自然と不満が溜まらず、離婚の危機を回避できたと言います。
  • 子どもとの関係性について意見をすり合わせる
    ある家族では、子どもにとっての「新しい親」の在り方について夫婦でじっくり話し合いました。すぐに結婚するのではなく「無理に距離を縮めない」姿勢が、結果的に信頼構築につながったといいます。
  • 家族イベントを再構築の場として活用する
    ある家庭では月に一度、家族の時間を必ず設けるルールを取り入れました。記念日や誕生日だけでなく、平凡な日曜にも家族写真を撮るなど、「新しい家族」を実感する機会を増やすことが、結束を生む結果となったそうです。

バツイチ女性にとっての再婚は、「過去を背負ってもう一度挑む」という大きな選択。

そして初婚の男性にとっては、「人生を誰かと共に歩む」という覚悟が必要です。

これからも一緒に笑い合うためには、過去のつまずきをちゃんと振り返って、ちょっとした対話を積み重ねることが大切なのかもしれません。

  • この記事を書いた人

桑子

ASD傾向のある夫との関係に悩んだ経験から、「離婚率」への関心を持つように。フェルミ推定を使いながら、数字やロジックで不安を少しでも和らげられる情報を発信しています。

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