プロポーズなし婚の離婚率、実は0.44/1000人と推定されています。
これは全国の離婚件数の約29.6%。年離婚確率で見ると、なんと全国平均の約1.66倍なんです。
その根拠と背景を、以下で詳しく解説していきますね。
プロポーズなし婚の離婚率をフェルミ推定で算出してみた【独自分析】
①プロポーズなし婚とは?言葉がなかった結婚の実態
ここでいう「プロポーズなし婚」とは、はっきりと言葉で気持ちを伝えるプロポーズがなかったカップルのこと。
「サプライズがなかった」「シンプルすぎた」といったケースではなく、結婚の意志を正式に言葉で伝えてない夫婦を対象にしています。
プロポーズがなかった場合は、結婚の継続率が明らかに下がるという調査結果もあり、プロポーズの有無が夫婦関係に影響をおよぼす可能性があるといえます。
②プロポーズなし婚の割合はどれくらい?
日本にいる夫婦は、2023年時点でおよそ2,735万組(厚労省『国民生活基礎調査2023』より)です。
このうち、プロポーズなし婚の割合はどれくらいでしょうか?
株式会社ハナユメの『プロポーズ実態調査2022』によると、「プロポーズはなかった」と答えた人は21.3%でした。
また、マイナビウーマンが2020年に実施した調査では、「プロポーズされた覚えがない」とする回答は約19%でした。
これらの調査をもとに、保守的に18%と仮定すると...
2,735万組 × 18%= 約492万組
つまり、全国にはおよそ492万組の「プロポーズなし婚」の夫婦がいる計算になります。
③プロポーズなし夫婦の年間離婚確率と件数
厚労省の統計(『人口動態統計 2023年』)によると、日本全体の年間離婚確率は 0.67%(=183,808件 ÷ 2,735万組)です。
では、プロポーズの有無によって、どれほど離婚リスクが変わるのでしょうか?
ジュエリー土屋の調査では、プロポーズがあった夫婦の5年継続率は 74.3%。
一方、プロポーズがなかった場合は、25.7%と明らかに低下していました。
また、5年以内に離婚した夫婦のプロポーズなし率は48.1%。
この差をもとに、「プロポーズなし婚」の離婚リスク計算します。
48.1% ÷ 25.7% ≈ 1.87
ただし、これは相関データなので、年齢などの色々な要素を考慮し、保守係数0.7を掛けて全国平均の1.31倍と仮定します。
すると離婚確率は、
0.67% × 1.31= 約0.88%/年
この離婚確率を、プロポーズなし夫婦の492万組にあてはめると、
492万組 × 0.88% = 約43,296件/年
④全国平均との比較で見えたプロポーズなしの影響とは
推定によると、「プロポーズなし婚」による離婚は年間でおよそ43,296件。
これを日本の総人口(1億2,500万人)にあてはめて、人口あたりの離婚率を出してみましょう。
43,296 ÷ 125,000,000 × 1000 ≒ 0.35/1000人
一方、全国全体の年間離婚率は 1.52/1000人。
つまり、プロポーズなし婚の離婚率は、全国平均の約 23%を占めているんですね。
また、年間4.3件という離婚件数は、1日あたりに換算するとおよ119組の夫婦が離婚している計算。
既婚層全体の離婚確率(0.67%)と比べて、プロポーズなし婚の離婚確率は 0.88%で、約1.31倍のリスクがあるんです。
ただし、ここまでの推計はあくまで統計データをもとにした数字です。
次は、SNSの投稿や検索行動から、より実態に近い数値を出していきましょう。
SNSと検索データから見えたプロポーズなしと離婚の実態
①SNSにあふれる「後悔」「悲しい」の声
SNS上で「プロポーズなし」に関する投稿866件を分析してみると、ポジティブ199件、ネガティブ420件、中立247件で、ネガティブな声が半数を超える結果となりました。
内容としては、言葉がなかったことで「愛されていない」と感じてしまうケースが目立ちます。
たとえば、「婚約指輪も結婚式もなかったから、せめてプロポーズしてほしかった」「プロポーズなしで結婚したけど後悔しかない」など、プロポーズを省略したことが心残りとなっているようです。
特に女性の投稿には「誠意が感じられなかった」「けじめがない」「節目を迎えた実感がない」といった声も多く、言葉がないことが心の距離に繋がっているようでした。
こうした傾向から、プロポーズなしは離婚リスクを押し上げる可能性があると考え、やや高めの1.2というSNS補正係数を設定しました。
②Googleトレンドで見る話題の波と地域差
「プロポーズなし」というキーワードの検索トレンドを見ると、2011年ごろから、2015〜2017年にかけてスコア70〜100とピークを迎えています。
その後も50〜75の中スコアで安定しており、一時的なブームではなく、長く関心が続いているテーマであることがわかります。
地域別では、石川県(スコア100)が最も高く、秋田・宮城・大阪・千葉がそれに続いています。
北日本や関西、首都圏など、エリアはばらついており、局地的な話題の盛り上がりと、全国的な関心が同時に存在していることが分かりました。
また、「プロポーズなし 後悔」「プロポーズなし 離婚率」といったネガティブ検索は少数で、検索者は「迷っている」「判断したい」という気持ちから情報を集めていることが考えられます。
こうした状況から、検索データがもたらす影響は限定的と判断し、検索トレンドの補正係数はやや控えめに1.05に設定しました。
③SNSと検索を掛け合わせて見えた真の離婚率
ここまでで設定したSNS補正係数 1.2 と、検索トレンド補正係数 1.05 を掛け合わせます。
1.2 × 1.05 = 1.26
この補正係数をもとに、最初に推定した数値に反映していきます。
年間離婚件数:43,296件 × 1.26 ≒ 54,553件
年間離婚確率:54,553 ÷ 4,920,000 ≒ 1.11%/年
離婚率:54,553 ÷ 125,000,000 × 1000 ≒ 0.44/1000人
これを1日あたりに直すと……毎日およそ149組もの「プロポーズなし婚」夫婦が離婚に至っているという計算になります。
また、この件数は、全国の年間離婚件数(183,808件)の 約29.7% に相当。
既婚層全体の離婚確率(0.67%)と比べると、「プロポーズなし婚」層は 約1.65倍の離婚リスクがあるんです。
今後プロポーズなし層の離婚率はどうなる?10年後の未来を予測
①離婚件数が2.4万件減少?夫婦の確認で改善する未来
まずは、プロポーズの重要性が見直されたり、「してほしい」と思ったら素直に伝えるなど、夫婦間の確認が当たり前になった未来を想像してみましょう。
この場合、現在の年次離婚確率 1.11% から、毎年 0.05ポイント ずつ下がっていくと仮定します。
1.11% − (0.05 × 10) = 0.61%
この 0.61% の離婚確率を、プロポーズなし婚の夫婦数(492万組)に当てはめてみると…
年間離婚件数:492万組 × 0.61% = 約30,012件/年
離婚率:30,012 ÷ 125,000,000 × 1000 ≒ 0.24/1000人
1日あたりで見れば、約82件/日。
ここで注目したいのは、現在の数値(54,553件/年)から、およそ24,541件の離婚が削減できるということです。
つまり、1日あたり約67組の夫婦が離婚を回避できる計算になります。
ちゃんと「伝えること」が、未来のすれ違いを減らす鍵になっていくんですね。
②離婚確率が1.6%に上昇?言葉足らずがもたらす悪化シナリオ
一方で、「別にプロポーズなんてなくてもいいか」と気持ちをごまかしたり、本当は望んでいたことを言葉にしないまま結婚してしまう人が増えていったらどうなるでしょうか。
このネガティブなシナリオでは、離婚確率が年に 0.05ポイント ずつ上がっていくと仮定します。
1.11% + (0.05 × 10) = 1.61%
この 1.61% の離婚確率を、プロポーズなし婚の夫婦数(492万組)に当てはめてみると…
年間離婚件数:492万組 × 1.61% = 約79,212件/年
離婚率:79,212 ÷ 125,000,000 × 1000 ≒ 0.63/1000人
1日あたりでは、約217件もの離婚が発生する計算です。
また、現在の数値(54,553件/年)と比較すると、1年で 約24,659件 も多くなり、10年で 24万件超の差が生じる可能性もあります。
そして、全国平均の離婚確率(0.67%)と比べると、1.61%は約2.4倍 に相当。
小さな我慢や言葉不足が、10年後には大きな溝になってしまう可能性もあるのです。
③10年後の差が生む明暗と今日からできる行動
ポジティブな未来(0.81%)とネガティブな未来(1.88%)を比べると、たった10年で約1.07ポイント、約2.3倍もの離婚確率の差がつくことになります。
離婚率も、0.24/1000人 vs 0.63/1000人。
年間離婚件数では 37,179件 と 86,292件 という、なんと 約5万件もの違い が生まれます。
この差は、「プロポーズなんていらない」と流したか、それとも「ちゃんと伝えよう」「ちゃんと聞いてみよう」と、ほんの少し向き合ったかどうかで決まるんです。
実際にネット上では、以下のような工夫をしている夫婦がいました。
- 「プロポーズしてほしい」とちゃんと伝える
ある女性は「彼が指輪も花束も用意してくれずモヤモヤしている」と悩んでいましたが、周囲からは「望むなら言葉にしないと伝わらない」というアドバイスが多く寄せられていました。実際、素直に伝えたことで、彼から後日レストランで正式な言葉をもらえたという事例もありました。恥ずかしさや遠慮より、素直な気持ちを言葉にすることが大切です。 - 「理想の演出」を現実的な予算と共に提案する
夢見たプロポーズや演出は予算の面で諦めがちですが、ある家庭では「婚約指輪はいらないから、お洒落なレストランで言葉だけもらえたらうれしい」と希望を明確に伝えることで、無理のない形で彼の背中を押せたそうです。具体的な金額やプランを提案することで、相手も行動しやすくなります。 - 結婚式について早めに話し合っておく
プロポーズがなくても「フォトウェディングがいい」「家族婚にしたい」などの希望は、結婚後ではなく入籍前にこそ話し合うべきです。ある家庭では、金銭的な制限の中で「最低限でも式は挙げたい」と伝えたことで、彼の理解が深まり協力的になったというケースもありました。 - ブライダルフェアや指輪店巡りを提案する
ある女性はプロポーズされないまま入籍時期だけ決まり、「ゼクシィを読むと彼が話題を変える」など結婚準備に消極的なことに悩んでいたそう。これに対し、意思がはっきりしない男は早めにブライダルフェアなどに連れて行き、本当に結婚する気持ちがあるかや自覚を持たせる必要があるといった意見がありました。 - お互いの結婚観の違いを正直に確認する
「彼は生活重視、私はイベント重視でズレがある」という投稿は多く見られました。ある夫婦は、結婚前に「何を大事にしたいか」を紙に書き出して話し合ったことで、お互いの価値観を尊重した選択ができたとのことです。
プロポーズはただのイベントではなく、お互いの覚悟を確認するタイミング。
もし、すでにプロポーズがなかったとしても、遅すぎることはありません。
- 「あのとき言えなかったけど、あれってプロポーズだったの?」
- 「ちゃんと聞きたかった。言ってほしかった。」
言葉がなかったことで、すれ違いが生まれる前に、今のうちに「本当の気持ち」を確認することから始めてみてください。