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新婚さんいらっしゃい出演夫婦は離婚率4.8倍?注目の裏で進むすれ違い

2025年8月13日

新婚さんいらっしゃい離婚率

『新婚さんいらっしゃい』出演夫婦の離婚率、実は0.00003/1000人と推定されています。

これは全国の離婚件数の約0.0022%。しかし、年離婚確率で見ると、なんと全国平均の約4.8倍なんです。

その根拠と背景を、以下で詳しく解説していきますね。

新婚さんいらっしゃい出演夫婦の離婚率をフェルミ推定で算出してみた【独自分析】

①「新婚さんいらっしゃい」とは?出演カップルの特徴と定義

ここで対象とするのは、テレビ番組『新婚さんいらっしゃい』に出演した新婚カップルです。

出演条件は、結婚(再婚を含む)から6か月以上3年以内の夫婦。
1971年の放送開始から2023年までに出演したカップルは、およそ5,000〜5,300組
(出典:テレ朝POST・2022年報道、Wikipedia)

年齢は20〜30代が中心ですが、10代婚、熟年婚、国際結婚、再婚、授かり婚、年の差婚など、全国平均よりも離婚率が高めとされるタイプも多く見られます。

職業や地域はさまざまで、出演者のほとんどは一般の方です。

②新婚さんいらっしゃいに出演夫婦の割合を推定

全国の既婚カップル数は2,735万組(出典:厚生労働省『国民生活基礎調査(2023年)』)。

番組は年間およそ50週放送され、1回に2組が出演すると仮定すると、年間で出演するのはおよそ100組です。

割合にすると、

100組 ÷ 2,735万組 ≒ 0.000365(=0.0365%

つまり、全国の既婚カップルのうち、1年間で約0.0365%が『新婚さんいらっしゃい』に出演している計算になります。

③調査結果と仮定に基づいた年間離婚確率と件数

一般的な夫婦の特殊離婚率(年間離婚件数÷年間婚姻件数)は約35%(出典:厚生労働省「人口動態統計」)。

一方、新婚さんいらっしゃいに出演した夫婦は、若年婚や授かり婚、国際婚など、離婚率が高めの属性が多いことを考慮し、出演夫婦の累積離婚率は40%と仮定します。

結婚生活のスパンを20年間とすると、累積40%は年率にして...

1 − (1 − 0.40)^(1÷20) ≒ 0.0254(=2.54%/年

この値をあてはめると、年間離婚件数は

100組(年間の出演夫婦数) × 0.0254 ≒ 2.54組/年

四捨五入して、年間でおよそ3組が離婚していると推定できます。

④出演夫婦の離婚率と全国平均との比較

推定によると、『新婚さんいらっしゃい』出演夫婦の離婚は年間でおよそ3件

これを日本の総人口(1億2,500万人)にあてはめて、人口あたりの離婚率を出してみましょう。

3 ÷ 125,000,000 × 1,000 ≒ 0.00002/1000人

一方、全国全体の年間離婚率は1.52/1000人です(出典:厚生労働省「人口動態統計」)。

つまり、出演夫婦の離婚率は全国平均のわずか0.0013%程度しか占めていないんですね。

年間3件という数字は、約122日に1組が離婚している計算です。

ただし、既婚層全体の離婚確率(0.67%)と比べると、出演夫婦の離婚確率は2.54%で、およそ3.8倍のリスクがあります。

ただし、ここまでの推計はあくまで統計データをもとにした数字です。

次は、SNSの投稿や検索行動から、より実態に近い数値を出していきましょう。

SNSと検索データから見えた出演夫婦の離婚の実態

①SNS投稿の傾向と「意外に仲良い」という声

SNSで「新婚さんいらっしゃい」に関する投稿を分析すると、ポジティブ178件、ネガティブ127件、中立490件と、意見が大きく分かれていました。

ポジティブな投稿では、「仲の良さにほっこりした」「困難を乗り越えて結ばれた姿に感動した」など、再会婚や高齢婚といったストーリーへの共感が目立ちます。

一方ネガティブでは、略奪婚や過去のトラブル、公共マナー違反といったエピソードへの批判が集中していました。

こうした感情の振れ幅が大きい番組特性を反映し、やや高めに1.15というSNS補正係数を設定しました。

②Googleトレンドで見えた離婚率関心の波

Googleトレンドを見ると、「新婚さんいらっしゃい」は2016〜2017年と2022年に検索ピークがあり、関連語の「新婚さんいらっしゃい 離婚率」も2009年に大きな急騰、さらに2016年と2023年に小さな山がありました。

地域別では、鹿児島・宮崎・高知・徳島・大分など九州・四国に集中しており、「新婚さんいらっしゃい 離婚率」は長崎のみが顕著です。

この地域の偏りは、放送枠や視聴習慣の違いが背景にあると考えられます。

検索の活発さを反映するため、やや高めに1.1というGoogle補正係数を設定しました。

③SNSと検索トレンドを掛け合わせて見えた本当の姿

ここまでで設定したSNS補正係数1.15と、検索トレンド補正係数1.1を掛け合わせます。

1.15 × 1.1 = 1.265

この補正係数をもとに、最初に推定した数値に反映していきます。

年間離婚件数:3件 × 1.265 ≒ 3.795件(約4件/年)
年間離婚確率:3.795 ÷ 100 × 100 ≒ 3.80%/年
離婚率:3.795 ÷ 125,000,000 × 1000 ≒ 0.00003/1000人

そして、1日あたりに直すと…

3.795 ÷ 365 ≒ 約0.01組/日

つまり、毎日およそ0.01組、年に4組ほどが『新婚さんいらっしゃい』出演夫婦から離婚に至っているということですね。

また、この件数は全国の年間離婚件数183,808件のおよそ0.002%にあたります。

既婚層全体の離婚確率(0.67%)と比べると、出演夫婦は約4.8倍の離婚リスクがあるんです。

今後「新婚さんいらっしゃい」出演層の離婚率はどうなる?未来シナリオ予測

① 離婚件数が半減?出演後フォロー強化によるポジティブな未来

まずは、番組出演後に制作側が半年〜1年の定期フォローや関係改善アドバイスを行い、出演夫婦同士の交流会やオンラインコミュニティが活性化した未来を想像してみましょう。

この場合、現在の年次離婚確率 3.80% から、毎年 0.2ポイント ずつ下がっていくと仮定します。

すると、10年後には…

3.80% − (0.2% × 10) = 1.80%

この 1.80% の離婚確率を、該当する出演夫婦数(0.01万組=100組)に当てはめてみると、

年間離婚件数:0.01万組 × 1.80% = 約1.8件/年
離婚率:1.8 ÷ 1億2,500万 × 1000 ≒ 0.000014/1000人

ここで注目したいのは、現在の数値(3.8件/年)から約2件もの離婚が回避できるということ。

ちょっとしたフォローやつながりの場があることで、明るい未来が期待できるんですね。

② 離婚確率5%超に上昇?出演後の生活ギャップ放置によるネガティブな未来

一方、出演後の注目やSNSでの過去エピソード拡散が続き、仕事や家族関係に悪影響を与えても、制作側や周囲の支援がないままだとしたらどうなるでしょうか。

このネガティブなシナリオでは、離婚確率が年に0.2ポイントずつ上がっていくと仮定します。

すると、10年後には…

3.80% + (0.2% × 10) = 5.80%

この 5.80% の離婚確率を、同じく出演夫婦数(0.01万組=100組)に当てはめてみると、

年間離婚件数:0.01万組 × 5.80% = 約5.8件/年
離婚率:5.8 ÷ 1億2,500万 × 1000 ≒ 0.000046/1000人

現在の数値(3.8件/年)と比較すると、1年で約2件多くなり、10年で20件近い差が生じる可能性もあります。

そして、全国平均の離婚確率(0.67%)と比べると、5.80%は約8.66倍 に相当します。

出演後のサポートが不足していると、関係を悪化させる未来もあり得るんです。

③ 10年後の差と、出演者・周囲の声

ポジティブな未来(1.80%)とネガティブな未来(5.80%)を比べると、たった10年で約4ポイント=約3.22倍もの離婚確率の差がつくことになります。

離婚率も、0.000014/1000人 vs 0.000046/1000人

年間離婚件数では約1.8件と約5.8件という、なんと約4件もの違いが生まれます。

ネット上では、こんな声が見られました。

収録した4組の夫婦で離婚したところはありません。番組出演が離婚につながるなんて、ジンクスみたいなものです(出演経験者)

自分たちは続いていますが、一緒に出演した夫婦が離婚したと聞きました。世間の離婚率と変わらないと思います(出演経験者)

姉の知り合いが出演していましたが、数年後に離婚。優しそうな旦那さんとヤンキー奥様だっただけに驚きました(視聴者)

分厚い台本があって、話す内容や順番はほぼ決まっています。真実は3割、あとは視聴者受けするための演出。若い夫婦には夜の生活まで踏み込んだ話を求められることもありました(出演経験者)

こうした証言を見ると、出演そのものが離婚を決定づけるわけではないことが分かります。

むしろ、放送という特別な出来事をどう受け止め、その後の暮らしにどう向き合うかが、10年後の夫婦関係を左右しているようです。

出演を機に関係が深まる夫婦もいれば、静かに距離が広がる夫婦もいる。その差は「夫婦が日々どう向き合うか」そういった積み重ねで生まれるのかもしれません。

  • この記事を書いた人

桑子

ASD傾向のある夫との関係に悩んだ経験から、「離婚率」への関心を持つように。フェルミ推定を使いながら、数字やロジックで不安を少しでも和らげられる情報を発信しています。

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