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略奪婚の離婚率は2.21倍!本当に多いのか当事者の話も調査してみた

2025年9月8日

既婚者だった人と再婚する略奪婚は、離婚しやすいのでしょうか?

結論から言うと、略奪婚の夫婦が1年のうちに離婚する確率は、全国平均の2.21倍でした。

なお、この記事で離婚率と呼んでいるのは、夫婦1組が1年の間に離婚する確率のことです。

以下で略奪婚の離婚率について詳しく解説していきますね。

公的なデータから推定した略奪婚の離婚率

国の統計にも大学の研究にも、略奪婚の離婚率を出したものは見つかりませんでした。

なぜなら、結婚時の状況(略奪婚か)を記載する項目が調査票にないからです。

裁判所の統計を見ると異性関係が離婚の動機だったところまでは分かりますが、異性関係が原因で裁判をした人がその後に不倫相手と結婚したのか、その結婚がどうなったのかまでは調べられません(出典:最高裁判所 司法統計年報 家事編 第19表)。

そこで、公開されているデータをもとに、当サイトで独自に推定しました。

略奪婚の定義は既婚者だった人との再婚

この記事でいう略奪婚は、交際が始まった時点で相手に配偶者がいて、その相手が離婚後に結婚することです。

相手に恋人がいただけの場合は除外します。

女性120人に聞いたアンケートでは、既婚者との関係を経験した人が5.8%、恋人がいる相手との関係を経験した人が7.5%でした。

この記事では前者の5.8%のほうだけを扱うので、対象となる夫婦は必ずどちらかが再婚になります。

再婚した夫婦は初婚より1.23倍離婚しやすい

再婚が初婚より離婚しやすいことは、アメリカの政府機関が調べています。

この調査は結婚してから10年の間に別れた夫婦の割合を、初婚と再婚それぞれで出したものです。
そこから計算すると、再婚の離婚しやすさは初婚のおよそ1.23倍でした(出典:アメリカ国立衛生統計センター)。

ただし、アメリカのデータから使うのは何倍になるかという部分だけで、離婚のしやすさそのものは日本の公的な数字を使います。

人口あたりの離婚件数はアメリカのほうが多いので、そのまま日本の夫婦に当てはめると高い数字が出てしまうからです。

ちなみに、再婚が離婚しやすい理由として、

再婚した家庭には、連れ子との距離の取り方や、前の家族との付き合い方に、決まったやり方がない。
初婚のようにお手本がないぶん揺れやすい(出典:American Journal of Sociology)。

といったことが挙げられます。

略奪婚はさらに1.8倍離婚しやすい

略奪婚だけを対象にした調査は、日本にもアメリカにも見つかりませんでした。

そこで、最小値(低く見積もった倍率)と最大値(高く見積もった倍率)を仮定し、略奪婚の離婚倍率を出します。

まずは最小値から推定していきます。

略奪から始まった関係は、相手への満足度も信頼も低く、また不倫が起きやすいという研究があります(出典:Journal of Research in Personality)。

そのため、普通の再婚と何も変わらないという1倍は低すぎます。

ただ、この研究でわかるのは満足度や信頼の低さで、離婚のしやすさが何倍になるかまではわかりません。

そこで、略奪婚も再婚の一種だということから考えてみます。

再婚というだけで、離婚しやすさは1.23倍になります。

略奪婚はそこに略奪という事情まで加わるので、少なくとも再婚と同じくらい離婚する確率はあるはずです。

これより少なくすると、略奪から始まった結婚のほうが普通の再婚より安定しているという話になり、さきほどの研究と逆になってしまいます。

ただ、1.23倍をそのまま使うと数字が同じになる上、半端です。

そこで最小値は、切りの良い1.2倍としました。

次は最大値(高く見積もった倍率)です。

アメリカで再婚した夫婦が1年のうちに離婚する確率は4.82%で、日本の夫婦の平均のおよそ7倍にあたります(出典:アメリカ国立衛生統計センター)。

ただし、この7倍をそのまま略奪の倍率にはできません。

7倍はアメリカの再婚と日本の夫婦全体を比べた数字です。

日本の夫婦全体はほとんどが初婚なので、7倍の中には再婚だから離婚しやすいという1.23倍の差もすでに含まれています。

そこで7倍から再婚による差を取り除きます。

日本の略奪婚がアメリカの再婚と同じくらい離婚するとしたら、7倍のうち1.23倍は再婚によるものなので、略奪の影響は7を1.23で割った5.7倍ということになります。

ただ、日本はアメリカほど離婚が多くありません。

人口あたりの離婚の数で比べると、日本はアメリカのおよそ6割です(出典:厚生労働省 人口動態統計アメリカ疾病予防管理センター)。

日本全体でこれだけ差があるのに、略奪婚の夫婦だけがアメリカ並みに離婚すると考えるのは無理があります。

日本の離婚がアメリカの6割ほどなら、5.7倍もだいたい3倍台まで下がるはずです。

また、このあと紹介する略奪婚を経験した人の話33件中、また不倫があった人が10件、不倫がなく続いている人も同じ10件でした。

そのため、最大値は控えめに切りの良い3倍としました。

つまり、略奪婚の離婚倍率は1.2倍から3倍の間ということになります。

最後に1.2倍と3倍の平均を求めます。

ここでは単純な平均(相加平均)ではなく、相乗平均を出す必要があります。

1.2倍や3倍は何倍になるかを表すかけ算の数字なので、相加平均では大きいほうの数字に引っ張られてしまうからです。

1.2 × 3 = 3.6
相乗平均 = √3.6 ≒ 1.89

ここから控えめに見て、略奪婚は1.8倍としました。

略奪婚の離婚率は全国平均の2.21倍

1.8倍は、普通の再婚と比べて略奪婚がどれだけ離婚しやすいかという数字です。

再婚そのものの離婚しやすさは、ここにはまだ入っていません。

略奪婚は必ずどちらかが再婚になるので、再婚の1.23倍に略奪婚の1.8倍を掛けると、

1.23 × 1.8 ≒ 2.21

つまり、略奪婚の夫婦は全国平均より2.21倍離婚しやすいということになります。

低く見れば1.47倍、高く見れば3.69倍です。

略奪婚のその後はうまくいった話と別れた話など賛否両論

当事者の意見はどうなのでしょうか。

略奪婚後はうまくいっていると言う人が一番多い

これまで聞いた話の中で、不倫して成功したケースを聞いたことないです。(中略)どなたか、既婚者からの略奪愛で成功したと言われる方がおられましたら教えて下さい。

発言小町

この相談への回答110件を、当サイトで調査しました。

そのうち48件に、具体的な当事者の話が入っていました。
内訳は、うまくいっているという話が28件、結婚はできたもののまた不倫が起きた話が8件、結婚に至らなかった話や結婚後に別れた話が12件です。

うまくいっているという28件には、こんな意見がありました。

私たち夫婦はW不倫の末、互いに離婚し再婚した同士です。

結婚して14年になりますが、浮気もごたごたも何も無くて平和に続いてます。

私達夫婦の場合、お互い再度不倫するような兆候は特になく、仲良く暮らしております。

学生時代の恋人同士が、それぞれ別の人と結婚したあとに再会。

どうしても一緒になりたいとそれぞれ離婚して再婚され、本当に幸せそうです。

中には、略奪をやめたら幸せになったという話もあります。

同級生が不倫していましたが、相手は奥さんと別れませんでした。

その後、独身の男性とお付き合いして結婚して、今は幸せに暮らしているようです。

この同級生の不倫を近くで見ていた人は、不倫を続けられるのは自分の気持ちを偽れる人か、配偶者にも相手にも愛していると言える人だけだと話しています。

一方で、結婚まではできたのに、そのあとまた不倫が起きたという話もありました。

離婚して不倫相手と結婚した男性の話を聞いたことがあります。

でもその男性、出張先に現地妻らしき人が何人もいるようです。

他にも、結婚まで進まなかった話や再婚したあとに別れたという話もあります。

不倫をされた側からの投稿もありました。

私は不倫されて主人と別れましたが、主人と不倫相手もその後別れたそうです。

不倫っていうのは、結局「奥さんがいる人」と付き合うことに酔っているだけじゃないでしょうか?

不倫中の人の話も。

配偶者は家族の愛、不倫相手は恋愛の愛。バレないならば失いたくないのです。

配偶者に向ける愛情と不倫相手に向ける愛情は別のものなので、どちらかを選ぶ発想がないわけですね。

略奪に批判的な意見もありました。

人のものは盗ってはいけません。という人としての基本をアドバイスしてあげてほしいです。

不倫から夫婦になる人たちは数え切れないほどいるでしょう。

それでも、こんな掲示板で発言するのは品性の欠片もない下品な行為だと思います。

略奪に失敗しようが成功しようが、結果の責任は自分でもつだけですよ。

不倫中の男性心理について投稿した人もいました。

父は不倫を何度もしていますが、こう言っていました。

女は愛してるとかそんなことばっかり言ってるが、男は違う。男はもっと社会的な生き物だ。社会的地位や見栄が大切で、愛人の方が好きでも離婚しないなんて事ザラにある。

ただ、こうした体験談そのものを疑う意見もありました。

友人の話は、友人がすべてを話しているとは限りません。

なんの資料にもならないし、参考にしないほうがいいと思います。

不倫の成功率についてはこんな意見も。

不倫してた女性を3人知っており、うち2人は略奪して結婚。だから66%になるのかなあ。

でも、成功しないと明るみに出ない場合が多いので、ほんとは成功率は圧倒的に低いのだと思います。

離婚はそう多くないという意見に根拠はなかった

別の相談サイトには、こんな質問がありました。

不倫で再婚した方の離婚率って実際どれくらいなのでしょうか?

Yahoo!知恵袋

投稿された回答で目立ったのは、離婚はそこまで多くないという意見です。

不倫が原因で離婚して再婚した人を2組知っていますが、どちらも2回目の離婚はしていません。

バツイチはよく聞きますが、バツ2はあまり聞かないですよね。

年をとれば落ち着いてくるんじゃないでしょうか。

カウンセラーをしている人に聞きましたが、不倫で離婚する人はそんなに多くないらしいです。

だいたいは不倫相手と別れて、元の関係に戻るみたいですよ。

反対に、確率は高いという意見もありました。

私の知り合いはみんな離婚しましたね。確率は高いと思いますよ。浮気癖は治りませんから、同じことをされてましたよ。

根拠になっているのは知人2組や自分の知り合い、人から聞いた話ばかりで、略奪婚の離婚率を調べたうえで答えた人は1人もいませんでした。

不倫は100%再発するという話は本当ではなかった

ある掲示板に、略奪婚のその後で不倫が再発するのかをテーマにしたスレッドがありました。

トピ主はこう書いていました。

わたしの周りでは5年から10年の頃には不倫略奪婚夫婦は100%の確率でどちらか、二人とも不倫をしてます。

ガールズちゃんねる

このスレッドのコメント242件を、当サイトで全部調査しました。

242件のうち、具体的な当事者の話が入っていたコメントは33件でした。

自己体験33件の内訳がこちらです。

その後どうなったか件数
また不倫があった10件
不倫はなく続いている10件
続いているが不倫の有無は不明10件
不倫の疑いがある3件

投稿主の話とは違い、不倫再発率は100%ではありませんでした。

不倫があった夫婦と何も起きていない夫婦が同数です。

ただし、この手の投稿は当てにならないという意見も。

略奪婚の場合って意地があるせいか、夫が浮気しまくりでも外部には上手く行ってるアピールしがち。だからココにコメントしてある『上手く行ってるもんです』はあまり信用できないと思う。

つまり、うまくいっていると見栄を張る意見が多くなりやすいということですね。

離婚や不倫の再発は結婚から5年でも30年でも起きていた

では、離婚の危機は何年目にあるのでしょう?

相談サイトと掲示板の体験談に書かれていた年数を調査してみると、人によってばらつきが大きいことが分かりました。

5年もしないうちに、また不倫が始まった人。

不倫、離婚、再婚、離婚までを15年かけて経験した人。

結婚30年ほどでの離婚があった一方で、再婚して10年、14年と円満に続いているという投稿も複数あります。

つまり、略奪婚の離婚が起きやすい時期は決まっていません。

何年たっても、起こるときは起こるということですね。

略奪婚とバツイチ再婚やスピード婚はどちらが離婚しやすいか

当サイトでは、他の結婚のパターンについても同じように離婚率を推定しています。

今回の2.21倍と比べると以下のようになります。

結婚のパターン全国平均との比較
子連れ再婚9倍
バツイチ男性と初婚女性5.15倍
バツイチ女性と初婚男性3.95倍
スピード婚3.85倍
妊娠中の結婚3.24倍
略奪婚2.21倍
好きじゃない人との結婚1.37倍
年の差婚1.2倍
マッチングアプリでの結婚0.91倍
全国平均1倍

略奪婚が全国平均より離婚しやすいのは確かです。

ただ、当事者の投稿を調査して見えてきたのは、その後を分けているのが略奪婚かどうかではなく、また不倫が起きるかどうかだということです。

不倫が起きなかった夫婦は、10年でも14年でも続いていました。

  • この記事を書いた人

桑子

ASD傾向のある夫との関係に悩んだ経験から、「離婚率」への関心を持つように。フェルミ推定を使いながら、数字やロジックで不安を少しでも和らげられる情報を発信しています。

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